« 308GTi試乗記 | トップページ | 308CC発表 »

2008年7月13日 (日)

1007販売終了のホントのトコロ

両面スライドドアと2トロニックの組み合わせで個性的なモデルであるプジョー1007の日本向けの生産停止によって国内在庫限りで日本での販売も終了となります。

C28744a

その理由は2トロニックの評判が悪いためと言われていますが、実際のところは世界経済や輸入車業界の問題、日本の自動車社会の特異性が根底にあるようです。

1007はネーミングが示すように通常の107などとは違う特殊なモデルで、欧州でも主力になるような販売台数は最初から設定していません。元から少ない生産台数のモデルでさらに極少数の右ハンドル仕様(イギリス、日本)をコストを掛けて生産するのはメーカーとして割が合いません。

プジョージャポン側から見れば、カタログモデルとして販売するには一定の台数を在庫として持つのである程度の台数をまとめて輸入しなければなりませんが、日本での販売台数もわずかなために荷室をいっぱいにして船を運航させるだけの台数は積めず、輸送コストが割高になってしまいます。また、主力の206と307がモデル末期で輸入台数が減っていたこともコスト上昇の一因と考えることができます。

さらに追い討ちをかけているのがユーロ高。生産コストでマイナス、輸入コストでマイナス、という悪状況で本来なら高くしたい販売価格を赤字覚悟で213万円に抑えて設定しなければならず、それでも国産小排気量車は150万円も出せば買える日本では「1.4Lなのに200万もするのか」と比較をされてしまい、しかもAT万歳の日本でMTの2トロニックは受け入れられず・・・(私は2トロニックは好きですが)

こうして苦しい中で我慢して販売を続けてきた1007は、日本でも主力となる207の販売を開始したことで御役御免となったわけです。残念

欧州車の一番の売りであるはずのコンパクトカーは日本においては売れば売るほど損する売りたくないモデルとなってしまっています。そういえばシトロエンのC2、C3も販売停止してますね。

日本人に刷り込まれた「輸入車=ベンツ、BMW(ドイツ車)=高級車」の固定概念がなくならない限り小型車中心のフランスメーカーはいくら良い車を作っても日本では認められないのではないかと思います。

|

« 308GTi試乗記 | トップページ | 308CC発表 »

プジョー」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 1007販売終了のホントのトコロ:

« 308GTi試乗記 | トップページ | 308CC発表 »